葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)


葉状腫瘍は、比較的稀な疾患で、乳腺腫瘍の0.3~0.9%ほどです。線維腺腫と似ているものの、線維性の間質成分の増生が目立ち、急速に増大することが多いのが特徴です。ほとんどは良性ですが、なかには良性と悪性の中間のもの(境界病変)や悪性のものもあります。組織診(生検)にて葉状腫瘍と診断された場合は、手術による腫瘍の完全摘出が第1選択となります。切除後の再発率が20~40%と比較的高いため、腫瘍の周辺の正常組織もつけて、腫瘍をくるむようにして摘出します。乳房の全体を占めるような大きい腫瘤の場合は、乳房全切除が必要となることもあります。

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