高濃度乳房(デンスブレスト)

高濃度乳房(デンスブレスト)とは

乳房内の乳腺組織の量と分布は、「乳房の構成」として、脂肪性・乳腺散在・不均一高濃度・極めて高濃度の4つに分類されます。マンモグラフィ検査を行った際に病変が正常乳腺に隠されてしまう可能性の程度を示します。

不均一高濃度・極めて高濃度を高濃度乳房(デンスブレスト)といい、日本人を含むアジア人女性では、欧米人と比較して、高濃度乳房(デンスブレスト)の方が多いとされています。人種だけではなく、年齢、授乳歴の有無など個人差があり、さらに年齢と共に変化もします。

マンモグラフィ検査では、乳腺実質は通常白く検出されるため、高濃度乳房の方ほど白さが強くでる傾向があります。そして、乳腺に発生する腫瘤(しこり)も、マンモグラフィでは白く検出されることが多いため、腫瘤が隠れてしまう可能性があります。そのような場合は、超音波検査(エコー検査)の併用により、検診としての精度が上がると言われています。

乳房の構成について

当院では、マンモグラフィ検査で高濃度乳房に該当する方には、結果と共に高濃度乳房であることもお伝えして、次回の検診ではマンモグラフィ検査と超音波検査(エコー検査)の併用をお勧めしています。

乳腺タイプが不均一高濃度乳腺・高濃度乳腺の方は エコー検査の併用をお勧めします。

脂肪性

乳房はほぼ完全に脂肪に置き換えられている。 病変が撮影範囲内に入っていれば、検出は容易である。

乳腺散在

脂肪に置き換えられた乳房内に乳腺実質が散在している。病変の検出は比較的容易である。

不均一高濃度

乳腺実質内に脂肪が混在し、不均一な濃度を呈する。病変が正常乳腺に隠される危険性がある。

極めて高濃度

乳腺実質内に脂肪の混在はほとんどなく(いわゆるdense breast)、病変検出率は低い。

乳房濃度 マンモグラフィ画像
脂肪性
乳腺散在
不均一高濃度
極めて高濃度

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